貿易実務検定とはどんな資格?貿易実務検定の概要と試験の内容について徹底解説!
貿易実務検定の概要
貿易実務検定とは、日本貿易実務検定協会が実施している、貿易実務の能力や知識がどのレベルにあるかを客観的に測るための検定試験です。
受験資格は特に設けられていません。受験者層が幅広く、汎用性も高いことから、比較的人気の高い検定試験でもあります。
貿易実務検定試験について
貿易実務検定試験には、レベル別にC〜A級の3段階があり、
A級:概ね3〜4年以上の実務経験のレベルで、貿易実務において判断業務を行える実力を証明するレベル
B級:概ね1〜3年以上の実務経験のレベルで、中堅層を対象とする
C級:概ね1〜3年以上の定型業務をこなすために必要な知識があることを証明するレベル
と実務経験や業務のレベルに応じた設定が行われています。
試験会場は、東京・横浜・埼玉・千葉・名古屋・大阪・神戸・福岡・沖縄の全国9ヵ所があります。
各級の特徴は次の通りです。
A級の特徴
合格基準点……各回毎の基準点(3科目の合計)
科目と配点……貿易実務200点、貿易実務英語150点、貿易マーケティング100点 計450点
出題形式……選択式・記述式(事例を提示して、そこでとるべき処置を解答する)
受験料……税込12,760円
A級では、幅広い試験範囲から出題されます。そのなかでも、英作文が唯一出題されるため、英語の対策がポイントになります。
B級の特徴
合格基準点……3科目の合計210点(70%)を基準として試験委員長の定める点
科目と配点……貿易実務150点、貿易実務英語100点、貿易マーケティング50点 計300点
出題形式……選択式
受験料……税込7,480円
B級は、C級とほぼ同じ出題範囲ですが、問われる内容がより深く、詳細になっています。
C級の特徴
合格基準点……2科目の合計160点(80%)を基準として試験委員長の定める点
科目と配点……貿易実務150点、貿易実務英語50点 計200点
出題形式……選択式
受験料……税込6,270円
C級は、貿易実務の基礎となる知識が問われます。貿易に携わるなら知っておきたい内容が多くなっています。
試験に合格するためには
試験に合格するには、テキストと問題集を使った学習が一般的です。公式の教材が日本貿易実務検定協会から発売されており、それらを使って学習すれば、合格できるようになるでしょう。さらに、試験に使われた本試験問題も発売されており、本試験問題を解くことによって試験対策が行えます。
B級とC級はそれほど難しくありませんが、A級は記述式の問題も出題されることから、難易度が上がり、かなりの対策が必要です。形式に慣れておくことと内容の理解を徹底しておきましょう。
独学では不安な場合は、通信講座を受講することもできます。受講すべきかどうかは、ご自身の状況を踏まえた上で検討していただきたいと思います。
貿易実務検定は、公式の教材が充実しており、出題範囲や配点が明確になっているため、対策がしやすい試験だと言えるでしょう。
貿易実務検定の概要まとめ
貿易実務検定の概要を紹介してきました。
貿易実務に関する幅広い内容が問われ、貿易実務を行う会社員であれば、役立つ知識を得られると思います。レベルが3段階に分かれているので、自分の仕事に合った級を選んで学習できるため、貿易に関わる幅広い方にお勧めできる試験です。
貿易実務に興味がある方や実際に業務に携わっている方、個人輸入を行なっている方などは、受験を検討してみてはいかがでしょうか。