防災士試験の履歴書の書き方は? – 就職・就活(新卒/転職)で評価される?
そもそも防災士とは
日本は言わずと知れた世界有数の災害大国です。毎年、いや毎月、どこかで災害が起きています。地震、津波、大雨、土砂災害、河川の反乱、などなど挙げていけば、キリがありません。
そして、これらの災害は私たちの生活を脅かします。災害が起きてしまうと、たとえば家屋の倒壊など防ぎようのない被害が出ることも多いです。
一方で、事前に策を練ることで回避できる被害もあります。事前に思慮をめぐらせることができるか否かは、自治体や個人の意識で決まります。
このように、災害を防ぐ、防災の観点から、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待される人のことを防災士と呼びます。
防災士は、阪神淡路大震災の教訓を踏まえ、災害時に正しい知識と適切な判断を兼ね備えた人材を育てることを目的とて、2003年から制度が開始されました。
防災士資格自体は、特定非営利活動法人 日本防災士機構が認定する民間資格です。
防災士には家庭・職場・地域のさまざまな場で多様な活躍が期待されています。その役割は大きく分けて3つあります。
- 災害時の、公的支援が到着するまでの被害の拡大の軽減
- 災害発生後の被災者支援の活動
- 平常時の防災意識の啓発、自助・共助活動の訓練
以上のような役割が防災士に求められます。
防災士試験の試験概要
防災士に受験資格はなく、年間80回程度、全国の主要都市で試験が実施されます。
防災士になるには、下記の3ステップを踏む必要があります。
- 防災士養成研修講座
- 防災士資格取得試験
- 救急救命講習
防災士資格取得試験の合格率は、非公式な情報ではありますが、極めて高いとされており、その内容は研修講座の中から問われるようです。
3択式の問題が30問出題されます。
試験時間は50分で、8割(つまり24問)以上正解すれば合格できます。
地方自治体が助成金を出す場合があるので、受験を検討する際は、お住まいの都道府県、地区町村のHPなどを必ず確認しましょう。
試験の内容は必ず試験要項を確認してください。変更がある可能性があります。
防災士試験の履歴書への記入方法
令和■年■月■日 防災士資格 取得
以上のように記入すれば十分でしょう。
ここで注意したいことは、取得した年月日を正確に記入することです。
どの資格を記載する際にも、当然のことですが、資格の名称は正確に記入しましょう。
防災士試験は就活に役立つのか。
結論から言うと、防災士資格は就活に直接的には役立てることは難しいです。
というのも、防災士の資格は履歴書に書いて活かすということはできず、あくまで試験勉強や研修を通じて、防災・減災についての知識をつけるためものであり、資格はおまけ程度だと考えてください。
防災士試験の資格の活かし方
先ほども述べたように、この資格を取得するためのプロセスを通して、災害や、防災、減災についての知識を深めるための資格です。
防災士は民間資格なので、災害発生時に地域のリーダーになってどうこうということもありません。あくまで自己啓発かボランティア活動の一環で自身の知識を生かすことぐらいしか、防災士資格の使い道はないかもしれません。
しかし、地域の住民ひとりひとりが防災に関して、高い意識を持つことは、減災の観点からしても、非常に重要なことです。もしかしたら、直接的な手段ではないかもしれませんが、誰かの命を救うことにつながるかもしれません。
この資格をきっかけに身近な災害や防災について考えてみてはいかがでしょうか。
防災士試験の履歴書のまとめ
ここまで、防災士の履歴書への記入方法、就職に役立つのか、資格の活かし方について解説してきました。
- 記入方法:令和○年○月○日 防災士資格 取得
- 防災士資格は就活に部分的
- 自己啓発や地域のボランティア活動の一環で知識を生かそう