イタリアルネサンスのおすすめ本 – 歴史、美術、文化

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イタリア・ルネサンスの世界

アリソン・ブラウン
出版社:論創社、出典:出版社HP

商品と情報の爆破的増殖による最初のグローバル化時代、すべてが崩壊し多様化するこの時代に、世界の結び目として15-16世紀ヨーロッパ、「固有の地位と固有の能力を与えられなかった」(ピコ・デラ・ミランドラ)人間が、自身の居場所をデザインするため繰り広げた知的苦闘の軌跡は、新たな崩壊と多様化を生きる私たちにどんな希望を与えてくれるのか。
「近代の曙ルネサンス」というブルクハルト以来のルネサンスの価値づけと、ヴァザーリ以来のフィレンツェ中心主義に揺さぶりをかけ、ルネサンスを一つの包括的時代として指し示されています。現代イギリスを代表するルネサンス史家ブラウンによるロングセラー。

イタリア・ルネサンスの文化 (上)

ブルクハルト
出版社:中央公論新社、出典:出版社HP

歴史における人間個々人の価値を確信する文化史家ブルクハルトが、人間個性を謳い上げたイタリア・ルネサンスの血なまぐさい実相が精細に描き出された1冊です。本書はルネサンス文化の最初の総括的な叙述であり、同時代のイタリアにおける国家・社会・芸術など、二十世紀文明が鋭く透察されています。

イタリア・ルネサンスの文化 上

新井 靖一
出版社:筑摩書房、出典:出版社HP

本書は、歴史家ブルクハルトが、ルネサンスを単なる「古代の再生」として捉えず、あらゆる分野における近代化への移行運動として大胆に解釈しなおされたものです。細部まで組織化されていく中央集権国家、陰謀・同盟・裏切り・買収、そして冷徹な打算に基づく外交政策。それらを通じて、近代的な社会と人間の生活様式文化は、いかにして出現したのか。「ルネサンス」の本質を細部において総合的に捉え、人類史上突出した時代として発見した畢生の大著。上巻は「精緻な構築体としての国家」「個人の発展」「古代の復活」の三章が収録されています。

すぐわかる作家別ルネサンスの美術

塚本 博
出版社:東京美術、出典:出版社HP

ヨーロッパ文化が花開いた華麗な時代の絵画・彫刻・建築の至宝を満載した入門書。作家ひとりにつき一見開きの形でカラーをふんだんに使って紹介されています。地図・年表なども充実。ほぼ年代順・地域別に整理されているので、初期ルネサンスから盛期を経て、マニエリスム、バロックへと変遷していく様相を知ることができます。地域的にも、イタリアからドイツやネーデルラントなど北方ルネサンス美術までを網羅し、この1冊だけで、ルネサンスの大きな潮流の全貌を容易に把握するのに役立ちます。

ルネサンスとは何であったのか

塩野 七生
出版社:新潮社、出典:出版社HP

見たい、知りたい、わかりたいという欲望の爆発、それがルネサンスだった――フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアと、ルネサンスが花開いた三都市を順に辿り、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、フリードリッヒ二世や聖フランチェスコ、チェーザレ・ボルジアなど、時代を彩った人々の魅力が対話形式でわかりやすく説かれています。40年にわたるルネサンスへの情熱が込められた最高の入門書です。

ルネサンスの歴史 (上) 黄金世紀のイタリア

I.モンタネッリ、R.ジェルヴァーゾ
出版社: 中央公論新社、出典:出版社HP

十四~十六世紀、イタリアの活気ある混沌は天才たちを刺激し、古典文化の復活を成し遂げた。上巻では、ルネサンス初期の歴代教皇をめぐるイタリアとヨーロッパ諸国の確執と、その時代を彩った、ダンテ、ボッカチオ、メディチ家、それを取り巻く群像が活写されており、天才たちが活躍する社会的要因に注目し、史上最も華やかな時代を彩った人間群像が書かれている1冊です。

ルネサンス文化史

エウジェニオ・ガレン
出版社: 平凡社、出典:出版社HP

多数のルネサンス人を網羅し、哲学・美術に偏ることなく、教育、科学、魔術、占星術、文学、出版までを幅広く探求した、ルネサンス研究の第一人者による最上の概説書です。ルネサンスとは何であるか、哲学・科学・教育・美術・文学・印刷術・図書館など、一三章にわたって論じられたさまざまな考察が書かれている。

ルネッサンス史

西本 晃二
出版社:東京大学出版会、出典:出版社HP

中世の終わりにして、近代を見はるかす転換期に直面した人々、そして諸地域の変化を解き明かし、ルネッサンスの全体像を経済、政治、宗教をふまえた斬新な観点で描き出した通史。美術、文学などの「文化」のみならず、技術革新、人口動態、貿易金融など「経済・政治・社会」の側面までも取り上げて、ルネッサンスの本質が論じられています。ヨーロッパで起こった一大現象の全体が解き明かされた1冊。

十二世紀のルネサンス ヨーロッパの目覚め

チャールズ.ホーマー・ハスキンズ
出版社: 講談社、出典:出版社HP

ギリシア・ローマ文化を破壊、封印した陰鬱な時代、と捉えられがちな「中世」の真実を、ラテン語復権、大学の誕生などの事蹟から明らかにしてゆく、アメリカの中世史家はこの大著で歴史的転換を迫り、従来の暗黒史観に衝撃を与えた、「他に例を見ないほど創造的な、造形的な時代」(ホイジンガ)の実像をたどり、中世の歴史的位置づけを真っ向から問い直した問題作です。

世界でいちばん素敵なルネサンスの教室

祝田 秀全
出版社: 三才ブックス、出典:出版社HP

ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ティツィアーノ、ブルネレスキ……、絵画・彫刻・建築など巨匠の作品に出会うことができる!美しい写真とシンプルなQ&Aで伝えるビジュアル図鑑、「世界でいちばん素敵な教室」シリーズ第34弾!ルネサンスを芸術としてだけでなく、世界史の流れのなかに位置づけた本であり、ルネサンスってそもそもどんな意味?から読み始められる1冊です。

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