測量士の資格概要・仕事内容を解説!どのようになるのか把握しよう
測量士とは
測量士とは、測量に関する計画を作製し、または実施する者です。
国家資格の一つで、測量を行うため、建設・建築業界と関係しています。
似た資格に測量士補がありますが、測量士補の場合は、測量士の作成した計画に従い、測量に従事する者とされています。測量士補は計画を作成できない分、測量士よりも業務の範囲が狭くなります。
どちらの資格も、技術者として基本測量(すべての測量の基礎となる測量)や公共測量(国又は地方公共団体の実施する測量)に従事するために必要とされています。
、出典:出版社HP
測量士の仕事内容
測量士試験の概要
測量士試験は、特別な受験資格が設けられておらず、誰でも受験できます。
試験日は、例年5月の日曜日ですが、変更されることもあります。国土地理院の案内から最新の情報を確認してください。
試験手数料は、4250円です。
試験は、午前の試験と午後の試験の2種類があり、試験時間はそれぞれ2時間30分です。
電卓の使用が可能ですが、貸し出された電卓のみで、持ち込みはできません。
出題形式については、午前の試験は択一式で、計28問(1問25点の700点満点)が出題されます。
午後の試験は、記述式(700点満点)で、必須問題1題と選択問題4題(基準点測量、地形・写真測量、地図編集、応用測量)が出題され、設問数はそれぞれ4問の計20問となっています。選択問題は、4題の中から2題選択します。
試験科目は、下記のものがあります。
ただし、技術者として測量業務に従事する上で求められる一般知識(技術者倫理、測量の基準、基礎的数学、地理情報標準等)も出題されます。
・測量に関する法規及びこれに関連する国際条約
・多角測量
・汎地球測位システム測量
・水準測量
・地形測量
・写真測量
・地図編集
・応用測量
・地理情報システム
合格基準は例年、午前が400点以上(700点満点)、かつ午前と午後の点数の合計が910点以上(1400点満点)となっています。合格率は、1桁台後半〜10%台前半で推移しており、資格試験の中では、低めです。
測量士の資格、試験概要のまとめ
測量士の概要と測量士試験の概要を紹介してきました。測量士は、地理の正確なデータの計測に必要な仕事です。実務経験がものを言う仕事ではありますが、体力も必要なケースもあり、年齢に応じた働き方が求められやすいでしょう。
測量の仕事に興味がある方や建設関係の仕事をしたい方、公共性のある仕事をしたい方などは、取得を検討してみてはいかがでしょうか。
、出典:出版社HP