防災士試験の過去問・サンプル練習問題(一問一答例題)

 

防災士試験対策委員会 (著)
出版社 ‏ : ‎ Independently published、出典;出版社HP

間1「防災士」の役割について正しいものを選びなさい。

⑴防災士は、大災害時、国、都道府県、市町村等防災行政機関の指揮下に入り、

警察消防自衛隊等の指示を受けて活動する役割がある。

(2)防災士は、必ず被災地に赴き、消防活動や人命救助を行う。

(3)防災士は、自助、共助、協働の原則のもと、災害時適切なリーダーシップを発 揮する役割を期待されている。

問2危機管理における情報伝達・意思決定の原則について、正しいものを選びなさい。

⑴危機管理においては、上意下達が重要であり、情報も意思決定も上から下への「トップダウン」を原則とする。

⑵危機管理においては、情報は下から上への 「ボトムアップ」、意思決定は、上から下への「トップダウン」を原則とする。

⑶危機管理においては、情報も意思決定も下から上への「ボトムアップ」で行うことにより、現場の状況に応じた対応が可能になる。

問3阪神・淡路大震災と東日本大震災に関する記述の中で、正しいものを選びなさい。

⑴阪神・淡路大震災の犠牲者の8割以上は、木造住宅の倒壊による圧死・窒息死であった。

(2)阪神・淡路大震災の犠牲者の5割以上は、災害現場の救助活動における二次被害であった。

⑶東日本大震災の犠牲者の4割は、津波による水死であった。

問4
2016年に発生した熊本地震について、正しいものを選びなさい。

⑴建物被害は、1981年の建築基準法改正以前に建築された木造家屋に集中し、耐震補強の重要性が改めて認識された。

⑵1981年から2000年までの間に建築された建物被害はなく、この間に建築されたものは改善する必要がない。

⑶2000年以降の建物に被害があり、耐震基準そのものの見直しが必要である。

間5「帰宅困難者」の行動として、正しいものを選びなさい。

⑴帰宅困難者は被災者なので、被災地の避難場所に全員とどまり、地区住民と一緒に行政機関の支援を受ける。

⑵帰宅困難者は会社にとどまらず、家族等と落ち合うために一刻も早く直ちに帰宅すべきである。

⑶帰宅困難者は安全確保を第一義として、むやみに移動を開始せず、時差帰宅や企業内に一時待機等の方策を検討すべきである。

 

 

問6大規模地震発生の際、やむを得ず車両を停止させ避難する際に、自動車運転者として心掛ける事項のうち、正しいものを選びなさい。

⑴様々な活動の妨げとならないよう、災害現場から自動車を運転し、必ず道路外の駐車場に車を移動させる。

⑵いかなる場所でも直ちに車を停止し、車両盗難防止のためドアをロックし、エンジンキーをもって避難する。

⑶交差点を避け、車道の左側に停車させ、エンジンキーはつけたまま、ドアをロックせず、車検証等の貴重品を持参し車から離れる。

問7「災害用伝言板サービス」について、正しいものを選びなさい。

⑴被災地で電話がつながりにくい時に、被災者及びその家族等が文字情報で伝言を登録し、インターネット等から確認できるサービスである。

⑵被災者及びその家族等が音声による伝言を録音・再生できる仕組みのサービスである。

⑶災害の最新のニュースや行政機関の情報を聞くことができるシステムである。




問8ガスを使用中に大地震が発生した場合の行動に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴素早く動き回って、すべてのガス器具を止める。

(2)身の安全確保を優先して、揺れがおさまってからガス器具を止める。

⑶マイコンメーターで管理されて自動で止まるため確認しない。

 

問9「通電火災」について、正しいものを選びなさい。

⑴地震により倒れた電柱の電線が家屋に触れて起きる火災である。

(2)地震により倒れた電気器具が可燃物に触れて起きるすべての火災である。

(3)地震により倒れた電気器具が停電後の送電再開時に可燃物に触れて発生する火災である。

 

 

問10大規模地震発生に伴う上水道の機能支障や復旧に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴日本の上水道は地下に埋設されており、その復旧は短時間で終わる。

⑵日本の配水管の損傷は、管の継ぎ手、抜け出しなどが主の要因である。

⑶日本の配水管は耐震性に優れており、損傷は起きにくい。

 

防災士試験対策委員会 (著)
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問11ビル内、地下街、劇場において地震に遭遇した直後の行動として、正しいもの

を選びなさい。

⑴ビルの中では速やかに避難するため、可能な限りエレベーターを使用する。

⑵地下街では揺れが収まるまで、壁や太い柱に身を寄せ安全を確保する。

⑶劇場では、係員の指示を待つことなく、速やかに非常口から外に出る。



問12国土交通省が「広域避難場所」を示す図記号に選定し、総務省消防庁が推奨しているマークで、正しいものを選びなさい。

 

問13避難所における避難者の生活スペースとして、正しいものを選びなさい。

⑴最低でも、2m2あたり3人を基準とすべきである。

⑵最低でも、2m2あたり2人を基準とすべきである。

(3)最低でも、2m2あたり1人を基準とすべきである。

 

問14クラッシュシンドローム (挫滅症候群)について、正しいものを選びなさい。

⑴クラッシュシンドロームの疑いのあるものは、水分を制限する必要があるので水等を飲ませてはならない。

⑵倒壊した建物等により長時間、四股の圧迫を受けた場合、安易に圧迫を取り除いてはいけない。

⑶クラッシュシンドロームとエコノミークラス症候群は、倒壊した家屋及び家具 等の圧迫により生起する。

 

 

 

問15災害医療における「トリアージ」について、正しいものを選びなさい。

⑴トリアージとは、高齢者、障害者、乳幼児等の災害要配慮者の治療を優先させるため、住民に理解を求めるものである。

(2)トリアージとは、公平を基本原則とし、先に救助を求めた者や救助された者を優先して治療するものである。

⑶トリアージとは、限られた医療資源の中で一人でも多く救助するため、負傷者を緊急度と重症度により治療優先度を迅速に決定し、負傷者を選別するものである。



問16火災保険及び地震保険に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴地震保険に加入してはじめて、 地震による延焼拡大等の火災による損害は補償される。

(2)火災保険に加入すれば、地震による建物の倒壊等は補償されないが、地震によ延焼拡大等の火災による損害は補償される。

⑶地震保険は、火災保険とセット契約しなくても単独加入できる。

 

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問17「内水氾濫」に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴川を流れる水を内水といい、堤防が決壊して流れ出ることをいう。

⑵近年ハザードマップの作成が推進されているが、ハザードマップが完成すれば安心できる。

⑶都市部では、雨水が処理できなくなり、側溝等から溢れ出て浸水することを内 水氾濫という。

 



 

問18「土石流」に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴岩や流木、土砂等が豪雨による水と一体になり、下流部へと流れ下るものをいう。

⑵地震により、地盤の大きな土塊が低い方へ滑り出してきたものをいう。

⑶火山の噴火により、地上に噴出した溶岩が火山の斜面を流れ下ることをいう。

 

 

 

問19「火砕流」に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴噴出したマグマが火山の斜面を流れ下る現象のことである。

⑵溶岩片などを含む高温の粉体が火山の斜面を高速で流れ下る現象である。

⑶火山の山腹に降り積もった噴石や火山灰が大量の降雨や、積雪が熱で溶かされて流れ出すことである。

 

 

問20台風による高潮に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴高潮は、主に「気圧の変化」と「強風」によって発生する。気圧の変化が著しく、強風を伴うことにより高潮が発生する可能性が高くなる。

⑵高潮は、「気圧の上昇」と「強風」によって発生する。台風の中心付近は気圧が高く、海水が押し下げられることにより高潮が発生する可能性が高くなる。

⑶高潮は、「気圧の低下」と「強風」によって発生する。台風の中心付近は気圧が低く、海水が吸い上げられることにより、高潮が発生する可能性が高くなる。

 

 

問21津波と避難に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴津波注意報・警報を聞いてから避難しても十分に時間の余裕があるので、家財の持ち出しや戸締りに留意する。

(2)何をおいても高台に向かって避難する。高台がない地域では鉄筋コンクリート のビル等の出来るだけ高い階へ避難する。

⑶強い地震を感じ、注意報・警報が出たら海の様子を見に行って、自分の目で逃げる方向を十分に確認してから避難する。



 

問22「活断層」に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴日本の活断層は、すべての位置を確認できている。

⑵活断層地震の周期は、短いものでは800~1000年前後、長いものでは1万年から数十万年にもなる。

⑶科学が発達し、活断層が次にいつ動くか予測可能である。

 

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問23「海溝型地震」に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴海溝型地震は、必ず海洋プレートの内部で発生する地震である。

⑵阪神・淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震は、海溝型地震であり、津波被害も発生した。

⑶海洋プレートが陸側のプレートの下に沈み込んでおり、長い間に歪が蓄積され、陸側のプレートが跳ね上がって発生する地震である。

 

 

問24「首都直下地震」に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴首都直下地震とは、首都圏のあらゆる活断層及びその内部やプレートの境界で発生すると考えられるM7クラスの地震である。

(2)首都直下地震とは、関東の活断層を震源とする地震でM5~7規模の地震である。

⑶首都直下地震とは、関東地震タイプの繰り返し発生する相模トラフと付近を震源とするM8~9規模の地震である。



 

問25南海トラフで発生する地震について、正しいものを選びなさい。

⑴南海トラフ地震の発生と同時に近畿、中部圏、首都圏で内陸直下の地震の発生が予想されているが、そのマグニチュードは小さく被害は軽微である。

⑵南海トラフで発生する地震の震源域は、東海から九州までの広範囲に予想され、首都圏への影響も予測される。

⑶南海トラフで発生する地震の震源域は、東海神~四国沖と想定され、その被害は瀬戸内海や九州には及ばないと予想されている。

 

 

問26「長周期地震動」について、 正しいものを選びなさい。

⑴長周期地震動とは、周期の短い縦揺れの激しいものであり、戸建ての住宅への影響が懸念される。

(2)長周期地震動とは、 震源の近い地表で大きな横揺れがあり、震源付近で大きな被害が発生する。

⑶長周期地震動とは、ゆったりとした周期の長い揺れであり、特に高層ビルにおける安全への影響が懸念される。

 

 

問27「罹災証明」に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴罹災証明とは、市町村が被災状況の調査を行い、確認した事実に基づき被害を認定するものである。

(2)罹災証明とは、復旧のための現金を支給するものである。

(3)罹災証明とは、家屋の倒壊や落下物の危険度を判定して二次災害を予防するものである。

 

 

問28「タイムライン」に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴タイムラインとは、避難所の時間割で、生活環境を整える効果が期待される。

(2)タイムラインとは、時間軸に沿って対処する行動で、特に水害に効果が期待される。

⑶タイムラインとは、時間軸に沿って災害予測することで、72時間の行動に効果が期待できる。


 

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問29「地区防災計画」に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴地区防災計画とは、一定の居住者や事業者が自発的に作成する防災活動に関する計画である。

⑵地区防災計画とは、都道府県や市町村の防災機関が防災基本計画に基づき作成する計画である。

⑶地区防災計画とは、 国が防災基本計画に基づき作成する計画である。

 

 

問30「事業継続計画(BCP)」に関する記述で、正しいものを選びなさい。

⑴事業継続計画(BCP)を作成したからといっても、状況の変化に応じ定期的に見直すことが必要である。

(2)事業継続の取り組みは、経営者が関与するものではなく、従業員にすべてを委ねるものである。

⑶事業継続の取り組みは、 企業の存続、売り上げ、マーケットシュアリングといった、企業側にとっての経済効果は得られるが、地域社会への効果はない。

参照:公式テキスト(書籍/PDF/無料等)



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