SPI3‐Gの過去問はどのようなもの? – サンプル練習問題無料(一問一答例題)
3料金の精算
重要度★★★☆☆
頻出問題
P、Q、Rの3人でクリスマスパーティーを行った。Pは食べ物の代11700円を支払い、Qはワインの代金4300円を支払い、Rはケーキと飾雑貨の代金5600円を支払った。
1解答時間1分
3人が同額ずつ負担するには、QとRは、Pにそれぞれいくら支えばよいか。
AQは2400円、Rは1500円
BQは2900円、Rは1600円
CQは3100円、Rは1900円
DQは3500円、Rは2100円
EQは1500円、Rは2400円
FQは1600円、Rは2900円
GQは1900円 Rは3100円
スピード解法のポイント
支払い額の和人数=1人分の額
- 差額=実際の支払い額−1人分の支払い額
または
=1人分の支払い額−実際の支払い額
頻出問題の解答・解説
1正解B
速解の手引き
支払い合計+3−実際の支払い額
1ststep3人の支払い合計額を求める。
11700+4300+5600=21600(円)
2ndstep均等割りした1人分の支払い額を求める。
21600÷3=7200(円)
慣れたら、1つの式にまとめよう
(11700+4300+5600)÷3=7200
3rdstepQとRそれぞれについて、実際の支払い額との差額を求める。
Qの差額は7200−4300=2900(円)
Rの差額は7200-5600=1600(円)
選択肢に「Qは2900円」はBしかないので、Rまで求めなくてもOK
よって、Qは2900円、 Rは1600円をPに対して支払えばよい。
引き算の暗算が得意な人にお勧め!
別解
選択肢から考える。
QとRの支払い額の差額は、5600−4300=1300(円)で、Qのほうが1300円少ない。
したがって、Pへの支払い額は、QのほうがRより1300円多くなる。
選択肢の中で、QのほうがRより1300円多いのは、選択肢Bだけである。
選択肢から答えを導き出すやり方もある
16比率
重要度★★★☆☆
頻出問題
右の表は、P市、Q市、R市の人口密度(1km2 あたりの人口)を示したものである。P市、Q市、R市の面積の比は、2:3:1である。
人口密度
P市200
Q市170
R市150
1解答時間1分
推論ア、イの正誤を考え、A~Iの中から正しいものを1つ選びなさい。
アQ市の人口は、P市の人口とR市の人口の和よりも多いイP市の人口の5%がR市に転入すると、R市とQ市の人口密度は等しくなる
Aアもイも正しい
Bアは正しいが、イはどちらとも
Cアは正しいが、イは誤り
Dアはどちらともいえないが、イは正しい
Eアもイもどちらともいえない
Fアはどちらともいえないが、イは誤り
Gアは誤りだが、イは正しい
Hアは誤りだが、イはどちらともいえない
Iアもイも誤り
スピード解法のポイント
実数値がわからない場合、比率を当てはめて考える
- 人口密度の公式:人口密度=人口面積
- 食塩水濃度の公式:濃度(%)=食塩の量÷食塩水の量×100
頻出問題の解答・解説
1正解G
速解の手引き
面積比から人口を仮定して計算し、比較する
1ststep仮の面積を設定する。
各市の面積は比しかわかっていないので、仮に比をそのまま面積に設定する。
P市:2km2
推論の内容は、人口や人口密度の大小関係を述べたものなので、比で考えればOK
Q市3km2
R市:1km2
2ndstep各市の人口を求める。
人口=面積×人口密度の公式で、各市の人口を求める。
P市の人口:2×200=400(人)
Q市の人口:3×170=510(人)
R市の人口:1X150=150(人)
3rdstep推論の正誤を考える。
推論アの正誤を考える
P市の人口とR市の人口の和よって、Q市の人口(510人)和(550人)より少ないので、400+150=550(人)はP市の人口とR市の人口のアは誤り。
110ページ「スピード解法の ポイント」の公式から
推論イの正誤を考える
P市の人口400人の5%は、部分=全体×百分率(%)/100で求められる。
400×5/100=20(人)
その20人がR市に転入するので、
R市の人口は150+20=170(人)となる。
R市の人口密度は、人口密度=人口面積で求められる。
170÷1=170(人/km2)
人口密度の公式を使う
よって、Q市の人口密度と等しくなるので、イは正しい。
17長文の読み取り
重要度★★☆☆☆
頻出問題
次の文章を読んで、問いに答えなさい。
今年10月、スポーツクラブの「Xスポーツ」が首都圏に2施設をオープンする。Xスポーツの首都圏にある既存の9施設はいずれも都心や駅に近い立地で、ビジネスマンやOLが仕事帰りに利用するケースが多く、20~30歳代を中心に会員を増やしてきた。しかし、今回新規オープンするのはいずれも住 宅地や郊外にあり、高齢者や主婦にもターゲットを広げている。このような会員層の拡大をねらう背景には、会員数の伸び悩みがある。今年1月から6月までの6ヶ月間、首都圏の既存施設の平均会員数は、毎月前月に比べて5%ずつ減少している。東京23区内の5施設に限ってみれば、4月から6月までの3ヶ月間で前月比10%ずつ会員が減少している実態がある。
1解答時間2分
本文の内容から、正しいと判断できるものはどれか。
A2施設が新規オープンすると、Xスポーツは今年中に全国で11施設になる
B今年、東京23区内では会員が増加したXスポーツの施設はないC今年の前半で、Xスポーツの首都圏の各施設の平均売上は約30%減少した
D東京23区内のXスポーツの会員数は、今年の3月と6月を比べると約27%減少した
EXスポーツでは40歳未満の会員のほうが、40歳以上の会員よりも多い
スピード解法のポイント
問題部分と対応する「正しい」データを文中から探す
- 「そうかもしれない」「可能性がある」では、「正しい」とはいえない
- 文中にデータがそろっている場合、数値が正しいか計算して確かめる
頻出問題の解答・解説
1正解D
速解の手引き
文中のデータだけで判断できるかどうかを吟味する
各選択肢を検証する。
A首都圏だけで見ると、既存施設9に新規施設2を加えて11となるが、全国には他の施設があるかもしれない。→正しいかわからない
さらに、「今年中に」という表現にも注意。本文中では10月に新規オープンとあるだけで、その後年末までにオープンする施設があるかもしれない
首都圈11
全国?
B各施設の会員数の内訳はわからない。また、本文中で述べられているのは「平均会員数」の減少でしかない。→正しいかわからない
C会員と売上の関係は述べられていない。また、本文中に述べられているのは、今年1月から6月までの「会員数」の減少であり、売上ではない。→正しいかわからない
仮に「会員数」でも、正しくない。
減少率5%が6ヶ月続いたので、(1-0.05)となる。
0.95≒0.735
1-0.735=0.265
よって、会員数は約27%の減少
D「4月から6月までの3ヶ月間で前月比10%ずつ会員が減少」ないので、仮に3月の会員数を100人とすると、
4月100×(1-0.1)=90(人)
5月90×(1-0.1)=81(人)
6月81×(1-0.1)=72.9(人)
減少率10%が3ヶ月続いたので、単純に、(1-0.1)表すこともできる。
0.9×0.9×0.9=0.729
3月と6月を比べた減少率は、
100-72.9=27.1
27.1100X100=27.1(%)
よって、3月と6月を比べると27.1%の減少なので、約27%減少といえる。→正しいといえる
E員の年齢構成についての正確な記述はない。→正しいかわからない
1同意語
重要度★★☆☆☆
頻出問題
最初に示された語と最も近い意味を表す語はどれか。
1解答時間20秒
[散在]A局在
B点在
C混在
D顕在
E介在
2解答時間20秒
[熱中]A熱心
B懸命
C情熱
D熱意
E没頭
スピード解法のポイント
熟語の1字が同じ場合と、
意味が紛らわしい場合にわけて考える
- 熟語の1字が同じ場合⇒もう一方の漢字の意味で判定する
- 意味が紛らわしい場合 簡単な例文に当てはめる
頻出問題の解答・解説
1正解B
速解の手引き
もう一方の漢字の意味で判定する
「局在」「点在」「混在」「顕在」「介在」
一方の漢字はすべて「在」(「ある」という意味)なので、もう一方の漢字「散」の意味に近いものを探せばよい。
「散在」の「散」は、「ちらばっている」「まとまっていない」という意味。同じような意味になるのは「点」で、「点々」とすると「点 を打ったように散らばった」という意味になる。
よって、「散在」と最も近い意味を表すのは「点在」。
もう一方の漢字の意味を比べることで解答できた
2正解E
速解の手引き
例文に当てはめる
意味が似通っていて紛らわしい語は、「趣味に熱中する」というような例文にして、選択肢の語を例文に当てはめ、文が成り立つか試してみる。
A「趣味に熱心する」→文としておかしい×
B「趣味に懸命する」文としておかしい×
C「趣味に情熱する」→文としておかしい×
D「趣味に熱意する」文としておかしい×
E「趣味に没頭する」文意が通じる○
例文に当てはめてみて意味が通じれば正解
同意語とは、形は異なるが意味が似ている語
〈例〉
我慢−忍耐/辛抱
交涉−折衝
性急−短気
知己−親友
歴然−明白
簡単−簡易
互角−对等
切迫−緊迫
発達−進歩
貢献−寄与
失望−落胆
即刻−即時
批判−批評
など
最初に示された語と最もはっきりした反対関係にある語はどれか。
5解答時間20秒
[露骨]A曖昧
B疎遠
C間接
D婉曲
E穏健
6解答時間20秒
[甚大]A軽率
B軽微
C軽快
D過小
E希少
7解答時間20秒
[過失]A注意
B散失
C意図
D故意
E正常
8解答時間20秒
[おもむろに]Aさわやかに
Bいたずらに
Cこころよく
Dかろやかに
Eすみやかに
基本練習問題(2)の解答・解説
5正解D
速解の手引き
選択肢の反対語を考える
「露骨」は「隠さずに表に出すこと、あからさまに表現すること」。それぞれの選択肢の意味と反対語は、以下の通り。
A曖昧……「はっきりしないこと」⇔明確
B疎遠……「交際が途絶えること」⇔親密
C間接……「間に何かを介すること」⇔直接
D婉曲……「遠まわしに表現すること」⇔露骨
「婉曲」が正解となる
E穏健……「穏やかでしっかりしていること」⇔過激
6正解B
速解の手引き
例文に当てはめる
「甚大」……「程度がきわめて大きいこと」。「甚大な被害」という例文を作り、選択肢を当てはめる。
「甚大」の反対語で意味が通じる
A「軽率な被害」、B「軽微な被害」、C「軽快な被害」、D「過小な被害」、E「希少な被害」となり、この中で、意味が反対で文意が通じるのは「軽微な被害」である。
なお、選択肢の意味と反対語は次の通り。
A軽率……「軽はずみなこと」⇔慎重
B軽微……「程度がわずかであること」⇔甚大
C軽快……「軽やかで快いこと」⇔鈍重
D過小……「小さすぎること」⇔過大
E希少……「まれで少ないこと」⇔過多
7正解D
速解の手引き
例文に当てはめる
「過失」……「わざとではないが不注意なこと」。「過失により人を死なせる」という例文を作り、選択肢を当てはめてみる。
A「注意により人を死なせる」、B「散失により人を死なせる」C「意図により人を死なせる」、D「故意により人を死なせる」、「正 常により人を死なせる」となり、この中で反対の意味になり文意が通じるのはDの「故意により人を死なせる」のみ。
なお、選択肢の意味または反対語は次の通り。
A注意⇔不注意
B散失……「散り散りになって失せること」
C意図……「考えていること、目的」
D故意……
故意……「わざと」
E正常⇔異常
8正解E
速解の手引き
例文に当てはめる
ひらがなで書かれている場合は、漢字に直すと反対語がわかりやすい。「おもむろに」は、漢字で表すと「徐に」となり、「ゆるやかに」の意味。
「おもむろに仕事に取りかかる」という例文を選択肢に当てはめてみる。
A「さわやかに仕事に取りかかる」B「いたずらに仕事に取りかかる」C「こころよく仕事に取りかかる」D「かろやかに仕事に取 りかかる」、E「すみやかに仕事に取りかかる」となりこの中で対の意味になって文意が通じるのは、Eの「すみやかに仕事に取りかかる」のみ。
なお、それぞれの選択肢の漢字表記と意味は以下の通り。
A爽やかに・・・「すがすがしく快いさま」
B徒に・・・・・「むだに、意味もなく」
C快く・・・・・「気持ちよく」
D軽やかに・・・「いかにも軽そうなさま、軽快に」
E速やかに・・・「すぐに、即座に」
9 長文読解3(内容一致)
重要度★★★★★
内容一致の問題もほぼ確実に出題されます。問題文全体を一度読み通さなければなりませんが、あわてる必要はありません。
例題
次の文章を読んで、問いに答えなさい。
かつて人びとは、川の状況に合った生活をしていた。川は、ときに氾濫したが、そのたびに栄養分を平地に供給し、農耕文化を栄えさせた。ところが 土木技術の進歩で、川には堤防が築かれ、それも流れがみえないほど高くなるにつれて、人びとと川との距離はしだいに遠く隔たっていった。堤防のない小川には危険防止のサクがめぐらされ、人と川との接触を妨げている。人と魚たちとのかかわりあいでも、今は漁業権というのがあって、むやみに近 づけない仕組みだ。 人の生活の近代化は、こうして人と川とを切り離してきた。人びとは川が生活の基盤であることを忘れ、いのちの母であることを思わなくなった。人々は川を軽視し、汚れものを平気で捨てた。かつて川をいとおしんでいた人間は、ついに川をいじめる側に立ってしまった。
ここで反省が起こった。川を守れ、自然を保護せよ、という運動である。自然をいじめる人びとの方がまだまだ圧倒的に多い現状では、これらの運動は大いに意義のあることである。だが、自然という言葉は、使われ方によっては意味が違ってくる。「自然」には、人間の手の加わった人工物に対する意味での「自然」と、人間の生活環境の一環としての「自然」とがある。前者「原生自然」または「原始自然」といい、後者は「自然環境」と呼んでいる。自然保護という場合も、前者は原生自然保護、後者は自然環境保全という使い分けをする。
自然環境はそこにすむ人間の生活の資源である。どんな資源でも乱用すると、たちまちその反作用を受ける。大都市といわれる地域では、この自然環境の破壊が極端に進んで、公害現象をひきおこした。しかし、自然環境は、うまく管理してやれば、自ら修復する能力をもっている。自然環境保全は、この能力を助けてやることでなければならない。
今、人びとが「自然」と呼んでいるものは、ほとんどすべてが作られた自然である。うっそうと繁っている山々の樹木も、白樺湖のような湖でも、多くのものが作られた自然なのである。人間によって手を加えられ、育てられ自然は、天然の自然以上に、自然らしいといえる。芝生は雑草を抜いてやらないとやがて草地になる。雑木林を放っておくと、何百年何千年ののちには原生林と呼ばれるものに変っていく。そんな遷移をたどった原生林は、手を触れると壊れるという。われわれにとって原生林もたしかに大切にしなければならない自然であるが、それ以上に、われわれの周りにある自然もかけがえのないものである。そして周辺にある自然は、十分に手を加えてつねに 補修してやらねばならない。このことは、繰りかえしていうが、人間が自然を征服するのではなくて、人間と自然が調和するための叡知なのである。川も制御するものではなく、人間の側から順応・調和して守っていくものである。
(森下郁子「川の健康診断』日本放送出版協会)
解答時間1分30秒
本文の内容と一致するものは、次のうちどれか。
ア川を汚染から守るためにサクが設けられた
イ原生林を保護することはできない
ウ現在の「自然」には、ほとんど人の手が加わっている
Aアだけ
Bイだけ
Cウだけ
Dアとイ
Eアとウ
Fイとウ
スピード解法のポイント
各選択肢と問題文中の
同一表現関連表現を探し出す
選択肢の中の特徴的なことば(キーワード)を探す
- 内容一致ではなく主旨(筆者がいちばん主張したいこと)が問われることもある
- 内容一致とは異なり、文中に同じ記述があっても主旨とは限らないので注意する
例題の解答・解説
1正解C
速解の手引き
選択肢と文中のキーワードを見つける
1ststep各選択肢の中の特徴的なことば(キーワード)に印をつける。
ア川を汚染から守るためにサクが設けられた
イ原生林を保護することはできない
ウ現在の「自然」には、ほとんど人の手が加わっている
キーワードと思われるものに、下線を引くか丸で囲む
2ndstep問題文中から、各選択肢のキーワードと同一表現もしくは関連表現を探す。
ア川を汚染から守るためにサクが設けられた
第1段落第4文
堤防のない小川には危険防止のサクがめぐらされ、人と川との接触を妨げている。
→「川の汚染防止のために」とは述べられていない
→誤り
イ原生林を保護することはできない
第2段落第1文
自然保護という場合も、前者は原生自然保護、後者は自然環境保全という使い分けをする。
→「保護することはできない」とは書いていない
→誤り
ウ現在の「自然」には、ほとんど人の手が加わっている
第4段落第1文
今、人びとが「自然」と呼んでいるものは、ほとんどすべてが作られた自然である。
→「人の手が加わっている」自然は「作られた自然」と言える
→正しい
よって、本文の内容と一致するのはウだけである。
参照:公式テキスト(PDF)