食品表示検定過去問・サンプル練習問題(初級/中級一問一答例題)

食品表示検定は初級と中級と級があります。

ここでは問題に慣れるため一度眺めて程度を見てみましょう。試験対策では法制度の改正などもあり古い問題からかわっているところもあり、最新のテキストで学んでみましょう。

 

 

初級

1食品表示は消費者と事業者をつなぐ架け橋

よく出る!

問1

食品の表示に関する次の1~4の記述の中で、その内容が最も不適切なものを1つ選んでください。★☆☆

1食品の表示は、消費者にとって、その食品を購入する際になくてはならない情報の宝庫である。

2食品の表示は、消費者に商品の持つ情報を伝えるためのものであり、安全性を伝えるものではない。

3食品の表示は、問題が起こった際に原因究明や製品回収の対策を迅速かつ的確に行うための手掛かりとなる。

4食品の表示は、表示しなければならない事項が法令により定められており、これに違反した食品関連事業者は行政処 分や罰則を受けることになる。

 

解答

1②

食品の表示には、消費者に商品の持つ情報を正確に伝え、また、その商品の安全性を伝える役割があります。万が一商品に問題が起こった際には原因究明や製品回収の対策を迅速かつ的確に行うための手掛かりとなり

ます。アレルゲン、保存方法、消費賞味期限などの表示は食品の安全性を伝える表示事項です。

2生鮮食品の表示

次の間25~41の文章の【】の部分にあてはまる最も適切な語句をそれぞれ1~3の中から1つ選んでください。

問25

「生鮮食品」は、「加工食品及び【】以外の食品」と定義されている。★☆☆

 

1添加物

2業務用食品

3原材料

一般社団法人食品表示検定協会 (著, 編集)
ダイヤモンド社; 、出典:出版社HP

 

解答

25①

生鮮食品には「加工食品及び添加物以外の食品」と定義されています。生鮮食品には農産物、畜産物、水産物のような一次産品が含まれており、該当する主な食品は下表のとおりです。

分類

生鮮食品に該当する主な食品

農産物

米穀、麦類、雑穀、豆類、野菜、果実、その他の農産食品

畜産物

食肉、生乳、食用鳥卵、その他の畜産食品

水産物

魚類、貝類、水産動物類、海産ほ乳動物類、海藻類

 

 

3加工食品の表示

次の問70の【】の部分にあてはまる最も適切な組み合わせを1~3の中から選んでください。

問70

複合原材料の原材料の中でその重量の割合が上位【ア】以下で、かつ複合原材料に占める割合が【イ】未満であるものは、まとめて「その他」と表示できる。★★☆

1ア・・・・・・3位イ・・・・・・5%

2ア・・・・・・3位イ・・・・・・10%

3ア・・・・・・5位イ・・・・・・5%

 

解答

70①

複合原材料の原材料の重量の割合が3位以下で、かつ複合原材料に占める割合が5%未満であるものは、まとめて「その他」と表示することがで

きます。

里芋、人参、ごぼう、しょうゆ、みりん、砂糖を使った煮物の例

煮物(里芋、人参、ごぼう、その他)

この場合の「ごぼう」は3位以下ですが、複合原材料に占める割合が5%以上である場合、「その他」と表示することはできません。

 

4いろいろな食品表示の例

問131

次の神奈川県で加工されたカット野菜(複数の野菜のカット混合品)の表示について、【

】に入る最も適切な語句を1~4の中から1つ選んでください。★★☆

《前提条件》

もやし(千葉県産)50%、キャベツ(群馬県産)20%にんじん(北海道産)10%、ピーマン(中国産)10%、エリンギ(長野県産)5%小松菜(広島県産)5%

名称

野菜炒め用野菜ミックス

原材料名

もやし、キャベツ、にんじん、ピーマン、エリンギ、小松菜

原料原産地名【】

內容量100g

消費期限〇〇.〇〇.〇〇

保存方法

10°C以下で保存してください。

加工者

○○青果株式会社

神奈川県○○市○○町○番地○○

1国産(もやし)

2神奈川県産

3千葉県産、群馬県産、その他

4中国産(ピーマン)

一般社団法人食品表示検定協会 (著, 編集)
ダイヤモンド社; 、出典:出版社HP

 

解答

131①

原料原産地は加工を行った場所ではなく、原料のとれた場所を表示します。カット野菜は原料原産地表示に関する従来からの個別ルールがある22の加工食品の1つです。国内でカットして異種混合した野菜は、重量の割合が50%以上である生鮮食品の原産地を国別重量順に表示します。なお、単品で50%以上の原材料がない場合でも、新しい原料原産地表示のルールに則り、重量の割合が一番高い原材料 (対象原材料)の原産地を道府県その他一般に知られている地名」で表示します。また、任意で重量表示します。対象原材料が国内産である場合は、「国産である旨」又は「都順2位以降の原材料の原料原産地を表示する場合は、どの原材料の原料原

産地がどこなのかが明確にわかるように表示します。

 

 

5その他の食品表示やマーク

問155

次の文章の【】の部分にあてはまる最も適切な語句を、1~4の中から1つ選んでください。★★★

食品表示法に定められた保健機能食品の1つであり、健康増進 法で定める特別用途食品でもあるのは【】である。

1健康食品

2特定保健用食品

3栄養機能食品

4機能性表示食品

 

解答

155②

食品表示法で健康増進等の機能を表示できる食品として「保健機能食品」があり、下記の3種に分類されています。特定保健用食品は健康増進法の特別用途食品の1つでもあります。

医薬品

(医薬部外品を含む。)

特別用途食品

特別用途食品

特定保健用食品

保健機能食品

栄養機能食品

機能性表示食品

一般食品

(いわゆる健康食品を含む。)

 

 

6私たちの食生活について考える

次の問161の【】の部分にあてはまる最も適切な語句の組み合わせを、1~4の中から1つ選んでください。

問161

高齢世帯や少人数世帯が増えていく中、今後の食料消費の動向としては、特に調理せずにそのまま食べることができる食品の【ア】と内容量の【イ】が進むことが予想されている。

1ア・・・・・・減少イ・・・・・・多量化

2ア・・・・・・減少イ・・・・・・少量化

3ア・・・・・・増加イ・・・・・・多量化

4ア・・・・・・増加イ・・・・・・少量化

 

解答

161④

高齢世帯や少人数世帯が増加している状況から加工食品の購入額比率が増大し、特に調理をせずにそのまま食べることができる食品の増加と内容量の少量化が進むことが予想されます。「商品の少量化」や「商品の個包小分け化」といった量的な面での配慮や、「食べやすい大きさ・形状・「硬さへの変更」といった高齢化した消費者の噛む力、飲み込む力への配慮もなされるようになってきています。

 

総合問題

問180

次の乾燥野菜の表示について、ア~ウの問いに答えてください。

《前提条件》

・中国で生産された大根を輸入し、日本で○○株式会社が切り干し大根を製造。

・大根75%にんじん25%使用。

名称

乾燥野菜

原材料名

大根、にんじん

【ア】

中国(大根)

賞味期限

〇〇.〇〇.〇〇

保存方法

直射日光を避け、温度の低いところに保存してください。

【ウ】

○○株式会社

○○県○○市○○町○-○-○

←【イ】

ア.【ア】に入る最も適切なものを、次の1~4の中から1つ選んでください。★★☆

1産地

2原料原産地名

3原産国名

4生産国名

一般社団法人食品表示検定協会 (著, 編集)
ダイヤモンド社; 、出典:出版社HP

 

解答

180[ア]②

乾燥野菜及び乾燥果実は従来から原料原産地表示に関する個別ルールのある22の加工食品の1つです。国内で加工された乾燥野菜及び乾燥果実は、原材料及び添加物に占める重量の割合が50%以上の生鮮食品について、その原産地を表示します。

なお、50%以上の原材料がない場合でも、新しい原料原産地表示のルールに則り、重量の割合が一番多い原材料の原産地を表示します。

 

 

180[イ]②

乾燥野菜は内容量をグラム又はキログラムの単位で、単位を明記して表示します。

 

 

180[ウ]①

株式会社○○が製造した商品であるため、「製造者」と表示します。「輸入者」は、製品を輸入した事業者が表示に責任を持つ場合の事項名です。

 

問1(各1点×6)

次のア~カの問いに答えてください。

1ア.食品の表示に関する次の1~4の記述の中で、その内容が最も不適切なものを1つ選んでください。

1食品の表示は、消費者にとって、その食品を購入する際に、安全性の確保や品質などの商品選択上の判断に必要な情報の宝庫である。

22食品の表示は、生産者、流通業者、消費者へと情報を伝達する重要な役割を果たしている。

3食品の表示は、問題が起こった際に原因究明や製品回収の対策を迅速かつ的確に行うための手掛かりとなる。

4食品関連事業者は食品に正しい表示を行う義務があるが、違反しても改善すれば罰則を受けることはない。

 

解答

問1

1ア.④

食品には、それぞれ表示しなければならない事項が法令により定められており、表示の責任者である食品関連事業者は、これらに違反すると厳しい行政処分や罰則を受けることになります。

 

 

1イ.③

トレーサビリティ(traceability)とは、「trace(追跡)」と「ability(可能性、能力)」の2つの単語を組み合わせた言葉で、食品の移動の履歴を把握する可能性や能力を意味しています。トレーサビリティが確立していれば、食品の安全性に関わる事故や不適合が 発生した際の原因の究明を容易にし、事業者の責任も明確になり、リスク管理手法として確立することができます。トレーサビリティで異物混入のような食品事故の未然防止はできませんが、撤去回収が容易となります。

 

1ウ.③

容器包装された加工食品には消費期限又は賞味期限のどちらかを表示します。缶詰のように長期保管されるものには、「賞味期限」が記載されています。なお、製造年月日の表示は義務付けられていません。

1エ①1

生産者と食品製造業者、外食事業者、小売店などが契約を結んで直接取引するケースをはじめ、農産物直売所での販売、インターネットを通じて生産者から消費者が購入するなどの「市場外流通」は年々増加する傾向にあります。

参照:公式テキスト(書籍/PDF/無料等)

 

 

一般社団法人食品表示検定協会 (著, 編集)
ダイヤモンド社; 、出典:出版社HP

 

 

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