ビジネス著作権検定と知的財産管理技能検定の資格の違いとは?
「ビジネス著作権検定と知的財産管理技能検定、2つの資格は似ていると言われているけど、実際にはどんな違いがあるのだろう?どちらの資格を目指すべきなのだろうか。」
こうした疑問を持っている人もいると思います。
知的財産権の1つである著作権についての理解や知識を問うビジネス著作権検定と、企業内での知的財産を管理・活用する知識やスキルを測定する試験である知的財産管理技能検定。著作権に関する内容を問う非常に似たこの2つの資格ですが、比較してみるとその違いがあることがわかります。
本記事では、この2つの資格の違いについて詳しく紹介していきます。
ビジネス著作権検定とは、サーティファイ著作権検定委員会が年2~3回主催している民間の検定試験であり、著作権や著作権に関連する知識の理解度やビジネス実務における能力の程度が問われる内容となっています。BASIC/初級/上級と、3つの級に区分されていますが、すべての級において受験資格は存在せず、気軽に挑戦できる試験です。
2つの資格の違いは?
それでは、2つの資格の違いを、内容を比較しながらここで紹介していきます。
① 試験で問われる内容
ビジネス著作権検定は、知的財産権の中の著作権に特化した専門知識を証明するための試験であり、著作権やそれに関連する分野が主な出題範囲となります。一方で、知的財産管理技能検定は知的財産管理全般(主に著作権や発明、意匠、商標など)についての知識や理解を問う内容の試験です。このように、著作権関連のみが問われるのか、著作権も含めた知的財産管理の全般が問われるのか、という違いがあるわけです。つまり、試験範囲としては知的財産管理技能検定の方が広く、難易度も高いことが予想されます。
②必要性や需要の程度
2つの資格は、どちらも取得することでメリットが生まれるものですが、身に着けた知識やスキルを活かせる場面には差があります。上記でも述べたように、知的財産管理技能検定の方がビジネス著作権検定と比較して試験範囲が広く、身に着けることができる知識も幅広いです。そのため、それら身に着けた知識やスキルを発揮できる場面は非常に多いです。しかし一方で、ビジネス著作権検定では主に著作権に関する知識を習得することはできますが、それだけのスキルを活かせる場面となると、少なくなってきてしまいます。
また、2つの資格には民間資格と国家資格という明らかな違いが存在します。国家資格である知的財産管理技能検定は、民間資格のビジネス著作権検定と比べて権威性があり、信頼性も高いです。そのため、あらゆるところでニーズが高まり、習得した能力を活かすことができるでしょう。
どちらを目指すべき?
では、どちらの資格の取得を目指すべきなのでしょうか。結論から申し上げますと、知的財産管理技能検定を受験することをおすすめします。理由としては、著作権だけでなく知的財産管理全般が学習内容となるため、取得した知識やスキルを活かせる場面や機会が、ビジネス著作権検定と比較して多いからです。また、上記でも紹介したように国家資格であるため、信頼性や権威性が高く、取得価値がある資格だと断言できます。もちろん、ビジネス著作権検定には、難易度が低く挑戦しやすい・取得までにあまり多くの時間を要さない、といったメリットもあります。ですので、最終的には自分自身が資格を取得することで何をしたいかという、将来的な目標によってどちらの資格取得を目指すべきか決めると良いでしょう。
ビジネス著作権検定と知的財産管理技能検定の違いのまとめ
今回は、2つの資格の違いについて紹介しました。
著作権に関する2つの資格ですが、その違いについて理解できましたでしょうか。この記事を読んで2つの資格に興味を持った人は、是非取得に向けて学習してみてはいかがでしょうか。