ビジネス電話検定と電話応対技能検定の資格の違いとは?どちらを目指すべきかわかる!

「ビジネス電話検定と電話応対技能検定って似ているけど、どんな違いがあるのだろうか?どちらを目指すべきなのだろうか?」

こうした疑問を持っている人もいると思います。

ビジネスシーンでの電話の応対スキルを問う試験であるビジネス電話検定と電話応対のエキスパートを目指す試験である電話応対技能検定。どちらも電話応対に関する分野の試験ですが、その違いはあるのでしょうか。

実務技能検定協会 (編集)
出版社: 早稲田教育出版 、出典:amazon.co.jp

今回は、そんな2つの資格の違いについて詳しく紹介していきます。



ビジネス電話検定とは、実務技能検定協会によって2004年から実施されていた、民間の検定試験です。毎年6月と11月下旬の年2回行われていました。文部科学省後援のビジネス系検定の1つであり、電話応対のスキル習得やマナー向上を目的として行われます。資格区分としては、実践級・知識A級・知識B級という3種類があります。受験資格は、知識A級・知識B級には特に設けられていませんが、実践級には知識A級に合格した方のみ、という規定が設けられています。

2つの資格の違いとは?

2つの資格を比較しながら、その違いをここで紹介していきます。

電話応対の能力やスキルを向上させる、という試験目的は同じですが、いくつか違いが存在します。まず、試験概要です。上記で述べたように、ビジネス電話検定は3つの級に資格区分がされていますが、電話応対技能検定は、1~4級と指導者級の計5つに資格が区分されています。そして、ビジネス電話検定は、申し込み後すぐに試験を受けられますが、電話応対技能検定は試験を受ける前に、講座を受講することが必須となっています。各級の必須講座を受講した後に、試験を受験し、合格できるという流れになっています。他にも、受験料の違いや検定実施日の違いなど、両資格の試験概要には様々な違いがあります。

次に、試験の難易度・合格率の違いがあります。ビジネス電話検定は、3つのすべての級において合格率が80%を超えており、試験の難易度がかなり低いです。一方、電話応対技能検定は、それと比較して全体的に合格率が低いです。もちろん、級や受験回によって変動はでてきますが、近年の合格率を平均すると、4級は約70%、3級は60~70%程、2級は30~35%程、1級は約40%前後と、上位の級になればなるほど低い傾向にあり、難易度は上がります。このように、難易度・合格率という面でも2つの資格には大きな違いがあるのです。

どちらを目指すべき?

どちらを目指すべきか、どちらの資格を取得した方が良いかをここで紹介していきます。



まず、前提として現在検定試験を受けられるのは、電話応対技能検定の方のみです。ビジネス電話検定は、2020年に検定試験が終了しているからです。ですので、今から資格取得の勉強を始めるという人は、電話応対技能検定の合格を目指しましょう。

実際、電話応対技能検定は資格取得までにかかる費用が高いですが、その分、資格としての有用性は、高いと思われます。なぜなら、電話応対技能検定の方が難易度が高く、試験の対象者も幅広いからです。社会人として働いている人が対象、というざっくりとしたビジネス電話検定と比較し、電話応対技能検定は新入社員から社内指導を行う立場の人までと、幅広い年代・階級の人が対象の試験なので、自分に合った級を見つけ、専門性を高めることができます。ですので、資格取得の有効性などを考えると電話応対技能検定が優れているでしょう。

ビジネス電話検定と電話応対技能検定の違いのまとめ

今回は、ビジネス電話検定と電話応対技能検定の違いについて紹介しました。

電話応対に関する2つの資格ですが、その違いについて理解できましたでしょうか。電話応対に関する知識や実力を身に着けたい人は、是非この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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