消費税法能力検定に合格するための効率的な勉強法とは?おすすめの通信講座まで

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「消費税法能力検定」という資格をご存じですか?

企業の経理担当者や、金融業界で働く方にとっては消費税の知識は必要不可欠とも言えます。

今回の記事では、そんな消費税法能力検定に合格するための勉強法についてご紹介していきたいと思います。

消費税法能力検定とはどのようなものか

消費税法能力検定とは、税務処理ができる知識から実務での応用的税務処理など消費税に関する計算を問う、全国経理教育協会という団体が運営している検定試験です。会計処理時の消費税の取り扱い、企業の経理担当者として税務署への書類作成などの税務処理ができる知識や実務での応用的税務処理など、消費税に関する計算力が問われます。

この資格を取得することで、税務の基本的な知識やスキルを身に付けることができます。また、税理士試験を受験する場合には消費税や所得税法などの税法は必須の知識です。そういった方々にとっては、基礎の定着度を図るためにも活用できる試験です。

合格するにはどれくらい勉強すればいい?

 

消費税法能力検定は各級ごとに100点満点中70点が合格ラインです。しかし、難易度は級によって異なり、合格率も年によって変動します。ここ数年の傾向を見ると、3級の合格率は高く、比較的容易に合格できる試験です。一方で、1級は難易度が高く、しっかりとした準備が必要とされます。

難易度と合格率の傾向
3級: 合格率は約97%で、基本的な内容を押さえていれば合格が可能です。
2級: 合格率は約88%と高く、しっかりとした対策をすれば合格は難しくありません。
1級: 合格率は約80%ですが、他の級に比べて難易度が高いため、より深い理解が求められます。

過去の試験の合格率
以下の表に、過去の試験における合格率をまとめました。

実施日時 3級 2級 1級
2020年度 97.8% 90.0% 83.0%
2019年度 96.9% 89.1% 84.4%

また、以下は2024年から2022年の消費税法能力検定の合格率です。

実施日時 3級 2級 1級
2024年 68.99% 79.91% 14.52%
2023年10月 85.53% 31.85% 6.90%
2023年5月 69.77% 66.19% 61.95%
2022年10月 86.52% 62.98% 3.30%
2022年5月 57.57% 73.23% 0.00%

こちらの表からも分かるように、どの級も合格率が高く、難易度は比較的低いと言えます。特に1級は年によって合格率が大きく変動しており、2022年の合格率が非常に低いのが特徴です。一方で、2級と3級は比較的安定した合格率を保っています。しっかりと対策をして臨めば、合格はそれほど難しくないでしょう。

 

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勉強時間の目安

各級における勉強時間の目安としては、以下の通りです。

  • 3級: 初学者の場合、合格に必要な勉強時間は約15〜20時間程度です。内容が比較的基本的であるため、短期間の勉強で対応できます。
  • 2級: こちらはやや難易度が上がり、勉強時間は約25〜30時間程度が目安です。過去問の反復練習が効果的です。
  • 1級: 1級になると範囲が広がり、約40〜100時間程度の勉強時間が必要とされています。過去問の学習に加え、理論や実務的な知識の習得も重要です。

このように、級が上がるごとに勉強時間も増える傾向にありますが、しっかりと計画を立てて取り組むことで、合格は十分に可能です。

 

 

消費税法能力検定試験の勉強時間か

上記で述べた通り、どの級も難易度は高くないので初学者の場合、3級で15~20時間程度、2級で25~30時間程度、1級で40~45時間程度が目安です。1級を目指すとしても、1日2時間の勉強時間で1か月ほど勉強すれば合格できる可能性が高まります。ですので、いずれの級もしっかりと対策をして試験に臨めば、合格できるでしょう。

 

 

消費税法能力検定試験の勉強法

上記で紹介したように、消費税法能力検定は初心者でも取り組みやすいレベルの試験です。ですので、独学で資格を取得することは十分可能です。ただ、独学で合格するためにはいくつかのポイントを意識しながら勉強に取り組む必要がありますので、それらをここで紹介していきます。

① 試験日までの学習スケジュールを立てる
先ほども述べた通り、消費税法能力検定試験に合格するためには、3級で10~15時間程度、2級で25~30時間程度、1級で40~45時間程度の勉強が必要とされています。これを参考にして、試験日からの日数を逆算することで、1日当たりの必要な勉強時間を明らかにすることが出来ます。1日に必要な勉強時間を出した後に、その時間の中でどの分野を学習していくのか、具体的なスケジュールを立てることも重要です。

② 過去問を解いて傾向を掴む
独学で合格するには、実際の試験形式を把握するために過去問を解いて慣れる必要があります。過去問を解くことによって出題されるポイントや傾向を掴むことが出来るからです。また、消費税法能力検定は部分点が簡単に取れる試験であるので、過去問を繰り返し解くことで部分点の得点ポイントを把握することがかなり重要になってきます。消費税法能力検定の過去問題集(書籍・PDF)は本屋などの店頭だけではなく、オンライン上で手軽に購入することもできますので、過去問題集を活用して勉強を進めていきましょう。

これら2つのポイントを押さえてしっかりと試験の対策をすれば、合格へ近づくでしょう。

 

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おすすめの参考書・通信講座

それでは最後に、試験に合格するためのおすすめの参考書や通信講座について紹介していきたいと思います。

参考書

おすすめの参考書ですが、ここで紹介するのは
「全経消費税法能力検定試験公式テキスト3級/2級」・「全経消費税法能力検定試験公式テキスト1級」(ネットスクール株式会社 編著)

こちらは、消費税法能力検定試験の3級及び2級の試験対策のために作成した公式のテキストとなっています。
ポイントとしては、全経が公表する出題区分表に基づき、税金の目的、税金の分類、憲法との関係といった税金の基礎的知識から、消費税における基本的な計算事項に関する学習内容を収載している点が挙げられます。

また、内容・用語についての補足説明やイラストによる図解・まとめなども多く設けて、理解や整理を簡単に行えるよう工夫が施されていますので、初学者にはかなりおすすめの1冊です。

おすすめの参考書について、詳しくはこちらで紹介しているので、是非ご覧ください。

まとめ

本記事では、消費税法能力検定試験の勉強方法について詳しく解説してきました。

こちらの資格を取得できれば、企業の消費税の処理について学ぶ事ができるだけでなく、事務職の就職・転職に役立てることが出来ます。是非この機会に、取得に向けて勉強してみてはいかがでしょうか。

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